電子書籍とISBN

前述したように、正式な書籍として流通に乗せたければ、ISBNコードを取得する必要があります。では電子書籍を自費出版する場合、ISBNの扱いはどうなるのでしょうか。ISBNとは「国際標準図書番号」を指し、固有の書籍出版物を発行形態別、1書名ごとに識別するコードです。同じ書籍でも、出版社や使用言語、製本形式(文庫本と単行本等)が変わればISBNも異なります。電子書籍においても、例えばkindleとkoboとで異なります。ISBNは書籍への付与が義務付けられているわけではありません。しかし一般的な流通に乗せて書店や通販サイトで販売したい場合、事実上取得必須のコードです。ISBNは取得に当たって費用が発生します。最低30000円掛かるため、電子書籍で自費出版する場合は敢えて取得しないのも選択肢でしょう。

電子書籍はそもそも自費出版の花形になるであろうと目されてきた出版形態です。タブレットとスマートフォンの普及によって、電子書籍の市場は拡大の一途にあり、自費出版のハードルを下げることにも貢献してきました。紙の書籍の場合は商業出版でない限り、原稿を出版社に持ち込んだり、編集者を紹介してもらったり、自費出版専門業者に依頼したりする必要があります。そこまで苦労してもヒットすることは稀で、おまけに出版まで時間を要します。1年近くかかることも珍しくありません。他方、電子書籍も商業出版でなければ当然自費出版なのですが、初期費用を50万から100万弱の範疇に抑えられます。また制作開始から数か月で出版に漕ぎ着けるのも魅力です。印税も異なります。紙の書籍は5%から10%が一般的なのに対し、電子書籍は70%前後にのぼります。

 

 

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